「すみませんトラブル発生です」
GW直前のある日飲食店オーナーさんから連絡がはいりました。
商標権に触るとの通知がきました。店名を変えることになりそうです。
しっかりと計画を立てて開業前に臨まれたこのオーナーさん。店名をつける際にも注意深く調べたうえでいまのものに決めました。それがなぜこんなことに
たしかに読み方はおなじだけど文字の使い方はまったく違う、まさか商標権に抵触するとは思っていなかったそうです。
一昨年ほど前から飲食店の新規開業に多くかかわらせていただくようになりました。そのなかで心底感じていることがあります。
開店前の準備で99%勝負が決まる。
あたりまえだと思うかもしれませんが、わかっていても万全の準備ができる方はほとんどいません。
なぜなら飲食店の空き物件はとても少なく、物件探しで数年費やしてしまうこともざら。そこそこいい物件に出会ったら即決する必要がある場合がとても多いからです。
じっくり調査や検討をする余裕がないんです。
それでも、土地柄、客層、店前通行量、周囲の環境、競合店の有無などなど、最低限の調査をおこたると取り返しがつかないことになります。
あとから簡単に場所を変えることができないからです。
準備に時間をかけなかったオーナーさんほど、ウチの店の前は夜9時を過ぎるとほとんど人が通らない、このあたりの人はウチの料理の味がわからない、サラリーマンに来てほしいのに主婦しかいない、ウチのお店に払えるほどお金を持っている人がいないなんていうグチが飛び出しがちです
そんな言葉を聞くと思わず感じます。じゃあなんでここで始めたの
このほかにも、内装費用が想像以上にかかってしまった、店内の導線が悪い、食洗器や大型冷蔵庫を導入するスペースがないなどなど、事前にしっかりリサーチしておけば避けられことも多くあります。
でもどれだけしっかり準備していても冒頭のオーナーのようにトラブルにみまわれることがあります。
だからこそ備えが必要なんです。
始める前にしっかり調べる、しっかり備える
備えるってなにを?どれだけ?
備えるについてもお伝えします。