昨日までに、お店をオープンしてから経営が軌道に乗るまでには平均的に2年程度かかるというお話をしてきました。
それに備えるために、家賃と借入金の返済額の合計40万円の2年分960万円の準備が必要とお伝えしましたが、現実的には内装費や店舗の契約費用などを支払ったあとにこれだけ備えるのはむずかしいですよね
ではどう考えるか
まずはこれまでお伝えしたとおり、運転資金の不足分もかんがえて創業融資の相談をしておく
そのうえでできるかぎり早い段階で目標の利益確保を実現するしかありません。
モデルケースの店舗のばあい、目標売上200万円を達成するためには次のような内訳になると予測しました。
ランチ:
営業日数20日×客単価1,000円×28席×0.8回転=448,000円
ディナー(月~水、土):
営業日数18日×客単価3,200円×28席×0.6回転=967,680円
ディナー(木、金):
営業日数8日×客単価3,200円×28席×0.8回転=573,440円
合計売上:1,989,120円
でも実際に営業を始めてみると合計売上は173万円だったとします。
目標売上に対して27万円のマイナスです。
27万円目標を下回った原因を詳しく見てみましょう
仮にランチは予測どおりの客数と客単価だったとします。ではディナーはどうだったか。
客単価が予測どおり3,200円だったとすると、
270,000円÷3,200円÷26日=3.24…人
1日平均3人客数が足りなかったために目標売上を27万円下回ってしまったのです。
では客数は予測どおりだったのに客単価が予測を下回っていたとしたら?
270,000円÷481人=561.3…円
1人あたり561円単価が足りなかったために合計で27万円の目標割れになったのです。
1日3人
1人あたり560円
あと1組入ってくれれば
あと1品注文してもらえれば
目標とする売上に近づいたんです
さらに下の表を見てください↓
かかった材料費が変わらず売上が1割増えただけで利益はなんと1.6倍増えるんです
売上を1割増やすには先ほどと同じ計算をしたばあい
1日2人または1人あたり353円増やすことで達成できます。
いかがですか
たかが1組たかが1品けっして甘く考えられないですよね
1組入ってもらう、1品注文してもらうためになにができるかを全力で考える必要があるのです