うすうす分かってはいたけれど…昨年秋に始まった公正取引委員会によるグルメサイトの実態調査
※nikkei.comより
18日に結果が発表されました。
記事によると
あるエリアで飲食店を検索した場合、多くのサイトでは高額の手数料を支払うプランで契約している飲食店ほどサイトの上の方に表示されることが判明
また
競合サイトで割引クーポンを配信する飲食店に対し、それ以上の割引率のクーポン掲載を強制した疑いも見つかった
競合サイトに予約席の在庫を渡さないように制限するケースもありいずれも独占禁止法に違反する恐れがあるとした
とあります。
以前から上記の問題は取りざたされており一部のグルメサイトは悪質としてすでにやり玉にあがっていました。つまりそれほどおどろく情報ではないかもしれません。
でも一方で記事にもあるとおり
消費者の54%が飲食店を探す際にグルメサイトを「必ず」または「大体」利用すると回答
「ある程度」利用するとの回答を含めると9割を超えた
というほどいまなおグルメサイトが活用されているのも事実です。
今回の発表はグルメサイトに依存しすぎる風潮には一定の効果があるかもしれません。
でも飲食店経営者としてかんがえたいのは、グルメサイトの評価に左右されないお店づくりです。
グルメサイトの評価が万能でないことは消費者もわかってるんです。でもついつい使ってしまうのはなぜか
やっぱり失敗したくないからなんです。
せっかく入ったお店でがっかりしたくないんです。
だから大事なのはがっかりさせないこと
グルメサイトに多額の広告費をかけて中身をおろそかにする、原価にかけるべきお金を広告費にまわす、絶対にそんなことをしてはいけません
お金をかける優先順位はまず中身です。
来たお客さんをどれだけ満足させられるかです。
先日ビジネス街にあるお客さまのお店にランチタイムにお邪魔しました
コロナウイルスの影響で都心の会社に在宅勤務が増えはじめたところだったので少し心配していましたが、11時半ごろお店に到着した時点ですでに5、6人の列ができていました。
後ろに並んだサラリーマンが
この店は12時に来ても入れないんだよ。(11時)45分くらいでいっぱい。今日はぎりぎり間に合ったね
と同僚に話しています
このお店、グルメサイトで検索しても評価は決して高くありません。そもそもオープンして半年以上登録すらしていませんでした。とても分かりづらい場所にあるので、お客さんから
地図くらい載せてくれ
と言われて登録したそうです。
リアルな口コミに勝る武器はありません。本当に中身で勝負する時代なのだと思います。