独立開業で失敗しないために絶対知っておきたい10のこと
2つめは、お客さんがあなたのお店を選ぶ理由があるかです
いきなり衝撃的でしたかすみません…
今日お昼をどのお店で食べるか考えてみてください。
選択肢は無限♾
会社や家の近くだけでも5つは思い浮かぶのではないでしょうか。近場で食べるとも限りませんよね。
まずはその無数の選択肢のなかで今日はあの店にしように選ばれなければなりません。
これがまず第一関門。その上で気に入ったから今度は夜も来てみようか同僚のあの人を連れてこようかと思ってもらえないと売上につながりません。
この2ステップを踏めるのはランチ営業をしているお店。ディナーだけのばあいはじめから高いハードルを飛び越えて選んでもらうことになりますよね。
飲食業は立地商売。商圏内にいる人しかお客さんになり得ません。
あなたは、自分のお店の商圏を知っていますか?
駅から徒歩圏内にお店があるならこんな感じ。
一番狭く定義すると、お店をはさんで駅より遠い場所からお店までのあいだが商圏になります。
※青い矢印の範囲。もっと駅寄りも駅の反対側も徒歩圏内ならもちろん広い意味では商圏ですが、現実的には選ばれる可能性は格段に下がります。
というわけで、上の図でいうと駅までのあいだにある3軒のお店がライバルです。
合わせて4軒のなかであなたのお店が選ばれる理由はなんでしょう?
どこよりも安く食べられること?
どこよりも料理がおいしいこと?
どこよりもお酒の種類が豊富なこと?
これらはそれぞれ
どこよりも安く
→価格競争にまきこまれて疲弊、資本の大きい会社に太刀打ちできない
どこよりもおいしい
→おいしいと思う基準は主観的。お店側が客観的に判断するのも難しい
どこよりも種類が豊富
→在庫を多く持つことになればお金を寝かせることになる
と、経営をあやうくする危険性があります
実は金融機関に融資(借金)を依頼する際もこの項目はとくに重点的に聞かれます。
お客さんが隣のお店ではなくあなたのお店を選ぶ理由はなんですか?
日本政策金融公庫のある担当者はこんなことを言っていました。
わたしはせっかちなので1杯めのビールをどこよりも早く出してくれるお店を選びます。差別化はこんなことでもいいんです。
隣ではなくこのお店にするその理由も無数にあるんです。どこよりもドリンクを早く提供するお店、どこよりも女性がひとりで入りやすいお店、どこよりもお客さん同士が仲良くなれるお店…
普通に、普通のものを提供すれば、普通の人が普通に食べてくれる、そんな時代ではありません。
また、今まで勤めていた店は何も特別なことをしなくても普通にお客さんが入ってた、そんな考えは捨ててください。お客さんは特別なことを求めているわけではありません。
お客さんはあなたのお店を選ぶ理由を探しています
なんでウチの店じゃなきゃダメなのか、手を抜かずしっかり考えると格段に成功する可能性が高まりますよ