独立開業で失敗しないために絶対知っておきたい10のこと
今日お伝えするのは、本気でお金を増やして長くお店を続けるなら2店舗め以降の出店計画を立てようです。
1店舗めがこれからなのに2店舗めのことなんて考えられるはずないでしょと思いましたか
たしかにまずは1店舗めの出店準備に全力を注ぐ必要があるのは言うまでもありません。
それなのになぜ2店舗めの話をするのかあたりまえかもしれませんが飲食店は席数に限りがあるからです。
どういうことかというと、お店の席数によって集客数の上限が決まるということ。
もちろん回転率しだいで席数以上のお客さんに利用してもらうことはできますが、同じ時間に席数を超えて入店してもらうことはできませんつまり1つの店舗で出すことのできる利益には限界があるということなのです。
これまで見てきたモデルケースをふり返ってみましょう。
月に175万円の売上をあげると原価率が30%のばあい材料費が52万円かかります。
売上から材料費をひいた金額は粗利益とよばれます。
粗利益123万円から人件費24万円家賃28万円水道光熱費や広告費などの諸経費23万円をひくと48万円のこりました。
この48万円がお店に残ったお金とイコールではありませんでしたね
利益48万円から6万円の税金を支払い借金の返済額12万円を引いてようやく生活費として30万円得ることができます。
サラリーマンだったときと比べて多いですか?少ないですか?
忘れてはいけないのは生活費として30万円確保できるのは、目標売上を達成することができて材料代の比率を30%に抑えることができることが前提です。
また目標売上を達成するには、ランチに17人、ディナータイムに13人のお客さんに来てもらう必要がありました。
この数字を飛躍的に変える、たとえばランチに40人、ディナータイムに20人の方に利用してもらうには業態そのものを変える必要があります。
同じやり方で利益を2倍、3倍に増やすことはできません。
オーナーシェフ(お店のオーナーであり料理人でもある人)は、自分のお店を持ちたい、自分の料理を多くの人に楽しんでもらいたい一心でお店を持つ方がほとんどです。
でも長くお店を続けたいそのために十分な利益を確保したいのであれば、自分が厨房に入ることなく料理のクオリティを維持するにはどうすればいいか、どうすればお店がまわせるか、満足度を上げながら現場をはなれることができるかという視座に立つ必要があります。
これまでとは違った視座に立つことで、技術を持っている人との人脈をつくる、自分が作るのと同じクオリティの料理ができる人材を育てる、マネジメントを任せられる人材を探す、だれでも同じクオリティのものが作れるメニュー開発をするなどなど…発想の広がりが全く違ってきます
1店舗めをおろそかにしては絶対にいけません。でも2店舗め以降という視点をもっているかどうかでオーナーさんの思考や行動は大きく変わります。
そんなオーナーさんの事業計画づくり、2店舗め以降の出店計画のご相談にも乗っていますので気軽にお声がけくださいね