昨日にひきつづき,
開業前に知っておきたいお金のこと
今日は、あるお店の創業計画書を参考に事業計画の立て方をみていきたいと思います。
まず計画のもとになる前提条件です。
立地:ビジネス街
業態:定食ランチが食べられる和風居酒屋
広さ:15坪/席数23席
家賃:28万円
定休日:日曜日(ランチは平日のみ)
目標客単価
ランチ:1,000円
ディナー:3,200円
借入金:1,000万円(返済期間7年 年利2%)
原価率:30%
人件費:アルバイト4名で月24万円
この条件で計画を立ててみます。
【ランチ】
20日×客単価1,000円×23席×0.6回転=276,000円
【ディナー】(月〜水、土)
18日×客単価3,200円×0.6回転=794,880円
【ディナー】(木金)
8日×客単価3,200円×0.7回転=412,160円
足し算すると約148万円になります。
この売上から収支を見てみると
まずまず利益が出ているように見えますね
でもこの計画では実際にはお金が減ってしまいます
なぜでしょう
実は利益イコール手元に残ったお金ではありません。
お金の動きをさらに見てみましょう
まず、出た利益に応じて税金がかかります。
そして、税引後の利益から借入金の元金を返済することになります。
利息は経費になりますが、借入金の返済元金は経費ではありません。あくまでも税引後の利益から支払うことになります。
税金と借入金の返済をして、そののこりのお金で生活費を捻出します。
このように計算していくと、手元に残ったお金はマイナス19万円。つまり19万円の持ちだしということがわかります。
繰り返すと、利益≠手元に残ったお金
このままでは毎月19万円貯金を切り崩すことになってしまいます
では実際にこのお店に必要な売上はいくらでしょう
こたえは明日
大事なのは利益ではなく手元に残ったお金キャッシュです