【大事なことなので2回めです】銀行から借りるお金は酸素ボンベ

何度もお伝えしてきましたが、飲食店の開業にはお金がかかります。

主なものとして
物件取得費
内装工事代
厨房機器
があげられます。

広さ10坪程度のお店でも、これらの費用だけでざっと1千万円ちかくかかります。

このお金をすべて自己資金でまかなえるという方は少なく、多くの方が金融機関などから借り入れをします。
借金です。

以前もお伝えしましたが、こうして借りるお金は酸素ボンベのようなものです。

酸素ボンベの容量には限りがあって、いつかは尽きます。

酸素が尽きたボンベはただの重しとなって背中にのしかかります。

だから酸素が尽きる前に海底の宝石を探りあてて、水面に浮上しなければなりません。

海底の宝石を探りあてるというのは、無数にあるお店のなかから自分のお店を選んでもらうということ。広大な海のなかでキラリと光る小さな宝石を見つけるのです。

不可能ではありませんが簡単ではありません。
覚悟が必要です。

こちらも以前お伝えしましたが、仮に月々の支出が以下のとおりだとします。
家賃 30万円
人件費 35万円
光熱費その他 15万円
借入金返済額(元金)12万円
※借入金1千万円、返済期間7年の場合で試算しています
生活費 30万円

たとえお客さんがひとりでも合計122万円のお金が毎月出ていきます。半年で732万円です。
金融機関で借りたお金をこういった運転資金にあてたら、あっという間になくなります。
あと100万、あと100万と重いボンベを背負い込む前に、本気で海の中の宝物を探す覚悟があるのかを問い直してください。

この記事を書いた人

小松雅子