他店は他店

飲食店開業のお手伝いをさせていただくなかで、たまに聞くフレーズがあります。

知り合いも同じようなお店をつくってうまくやってるみたいだから、自分もなんとかなると思う。

独立開業を考えたときまず相談する相手が、昔同じお店で働いていたり同じグループの店舗に勤めていた先輩や同僚など同業の知り合いという人は少なくないと思います。

知り合いがたくさんいて横のつながりを大切にしている人ほど、周りからいろいろな情報が入ってきます。
親身になって真剣にアドバイスしてくれる人もいるかもしれません。
なかにはテキトーに“なんとかなるよ”という人ももちろんいます。

結論から言うと、テキトーにやってなんとかなることはありません。

このばあいのテキトーとは、
立地条件の分析(最寄りの駅の乗降客数、店前通行量、近隣店舗の業態や価格帯など)を怠る
他店とは違うなにを売りにするのかという絞り込みをしない
料金設定に根拠がない
収支予測が雑
仕入れ業者の選定をしない
といったことです。

この状態で開業する人がとても多いのが現状です。

一方真剣なアドバイスにも注意が必要。
ほかのお店でうまくいった方法が自分のお店にあてはまるとはかぎりません。
当然ですが前提条件は千差万別です。
手持ち資金の状況もまったく違うはず。

お金にまつわることとなると本当のことを教えてくれる人はほとんどいません。

問題が起こったときや販促が必要なときにどんな手を打てるかも、資金力によって大きく変わります。

では実際お店を開業して軌道に乗せるためには何が必要か、こちらのブログでも随時お伝えしようと思います。

※テーマ「開業前に読んでほしい」の記事も参考にしてみてください

ちなみにもし話を聞いた先輩経営者が、上記のような危険性を指摘して
自店独自の成功法則を見つけろと言ってくれるなら、その人の話に耳を傾けてみてください。

この記事を書いた人

小松雅子

小松雅子

飲食店に特化した税務・経営支援を行う税理士として、これまで数多くの飲食店の開業支援および経営サポートに従事。創業融資の実行支援から、開業後の資金繰り・利益改善まで一貫したサポートを強みとしている。
飲食業界特有の原価率や人件費構造、資金繰りの課題を踏まえた実践的なアドバイスに定評があり、「数字が苦手な経営者でも理解できる説明」を心がけている。
これまでに飲食店の開業支援・顧問業務を多数担当し、現場に即した視点から、経営の安定化と利益改善を支援。単なる税務処理にとどまらず、経営パートナーとして伴走するスタイルを大切にしている。