昨日は売上がなくてもかかる費用に備える重要性をお伝えしました。
売上がなくてもかかる費用、いったいどれだけ備えればいいんでしょう
結論から言うと、最低でも売上がなくてもかかる費用の6ヵ月分。
プロアクションでは、飲食店の新規開業希望のオーナーさんには開業してから困らないように注意点をまとめた資料をお渡ししています。その一部がこちら
物件取得費や内装工事など初期的にかかる費用を出したあとの手元資金が、営業をはじめてからの家賃、人件費、光熱費等の合計額と銀行からの借り入れがある場合はその返済額と月々の個人的な生活費(※個人事業主に限ります)の6か月分に対して何%か。
200%~ 超優良(崖から離れた安全地帯)
150~199% 優良
100~149% 普通(徐々に崖にちかづきます)
50~99% 要注意
10~49% 危険
10%以下 ショート(崖の下でサメが牙をむいて待っています)
開業時に備えておくべき手元資金の目安にしていただいています。
仮に月々の
家賃 30万円
人件費 35万円
光熱費その他 15万円
借入金返済額(元金)12万円
生活費 30万円
合計 122万円
とすると、6ヵ月分で732万円です。
物件取得費や内装工事に1千万円かかったあとだとキツイそれでも6ヵ月分はなんとしても準備しておきたい。なぜなら新規開業される方の9割は、売上が軌道に乗って利益が出始めるまでに最短でも半年かかっているからです。
現実には軌道に乗るまでに一年以上かかるケースもざらにあります
ところがそんな常識?をくつがえしてオープンから2カ月足らずでお店を軌道に乗せたオーナーさんがいます。
この方は取得までに入念なリサーチをして慎重に物件を選んだだけでなく、開業時の費用のかけかたにも気を配って内装費用をできるかぎり抑え、営業がスタートしてからの売上と原価の推移、スタッフのシフト管理などについても毎月こまかくチェックして微調整されています。
このオーナーさんいわく
軌道にのるまでに半年はかかるって聞いていたので、そのつもりで準備しといてよかったです。オープン直後のバタバタが落ち着いて、スタッフの教育が十分できてから宣伝費用をかけようと思ってます。
十分に備えてそれから勝負に出る
そう経営は賭けじゃないんです。営みなんです。
開業することが目的じゃないはず。長く続けて多くのお客様に愛されるお店に育てたいですよね。愛され続けるお店になるために備えましょう。