【開業前に読んでほしい】自己資金はどれくらい必要?

昨年来、創業融資を中心に融資(銀行からお金を借りること)のお手伝いをたくさんさせていただいています。

ご相談を受ける際最初に聞かれることが多いのが自己資金はどれくらい必要でしょうか?これは自己資金でしょうか?という質問

先日お会いした方は
数年前に相続で入ったお金です
すでに結構使ってしまっていて…
印象悪いですよね…
と自信なさげ

結論から言うとこれは立派な自己資金。恥ずかしがることも引け目に感じることもありません。

自己資金 とは簡単に言うと自分の管理下にあるお金自分の自由になるお金自分の意思で事業に使えるお金といった性格のお金です札束

相続で得たお金は税金を支払ったあとなら使い道は自分次第。もちろん事業に使うことも可能です。

また、すでに使ったお金も、開業準備で使ったものなら自己資金とみなされる場合があります。

飲食店の開業にあたっては物件探しに1年以上かかることも多く、仕事を辞めて準備に専念しているあいだ資金は減る一方です。このばあい、使ったお金がなにに使われたのかが明確であるほど自己資金と認められる可能性が高くなります。

たとえば新事業のコンセプトを固めるために他のお店をリサーチのために訪れて飲食代などを支払ったとしたら、その日付やレポートを残しておく、仕入先の選定のために遠方に足を運んだ旅行費用なら、写真を撮ったり会った相手の名刺をとっておく、交友関係を広めるための交際費用のばあいも相手先や目的をメモしておく…マメに記録をとっておくことが大事なんですねメモ

一方相続や贈与、退職金といった理由もなく急に口座に振り込まれた多額のお金は自己資金と認められないことが多いです。

銀行に見せるために知り合いから借りて一時的に振り込みその後すぐに返済する必要のあるいわゆる“見せ金”であるばあいが多いからです。

銀行から見てもっとも好印象なのは、たとえ少額ずつでも通帳にコツコツと積みたてられて増えた預金

事業を始めるにあたってどれくらい前からどれくらい本気で準備してきたかという点が重視されるんですねサーチ

でもそういった預金があまりないばあいでも、上に書いたように説明次第で認められることもあるのであきらめないでくださいねビックリマーク

冒頭の質問自己資金はどれくらい必要?については、いくら借りたいかによって変わるのはもちろん、始める事業の経験がどれだけあるか?などさまざまな要素で変わるので一概には言えません。

また、弊社のような国の認定支援機関が事業計画書の作成をお手伝いすることで借りられる金額の枠が広がる可能性もあります。

いずれにせよ事業に対する想いがどれだけあるか実現させるためにどんな準備をしてきたか成功するためにどんな計画を立てているかといった点がポイントになりますひらめき電球

自分のばあいはどうなのか、融資を受けられる可能性を高めるにはどうすればいいかなど気になることがあればなんでもご相談ください!!

この記事を書いた人

小松雅子

小松雅子

飲食店に特化した税務・経営支援を行う税理士として、これまで数多くの飲食店の開業支援および経営サポートに従事。創業融資の実行支援から、開業後の資金繰り・利益改善まで一貫したサポートを強みとしている。
飲食業界特有の原価率や人件費構造、資金繰りの課題を踏まえた実践的なアドバイスに定評があり、「数字が苦手な経営者でも理解できる説明」を心がけている。
これまでに飲食店の開業支援・顧問業務を多数担当し、現場に即した視点から、経営の安定化と利益改善を支援。単なる税務処理にとどまらず、経営パートナーとして伴走するスタイルを大切にしている。