昨日(2020年8月24日)の日経新聞に来店客の回復が早い飲食店の条件が掲載されていました。
記事によると、全国1万店のデータから次の3つの条件が飲食店の客足の戻りに影響していることがわかったそうです。
ひとつめが【ディナーよりランチ】
特に東京都では夜10時以降の営業自粛を要請している影響もありますが、午後5時から8時台という時間帯でも客足の戻りが遅いのだそう。
一方11時~14時くらいにかけてのランチタイムは比較的戻っています。
次に【オフィス街より住宅街】
千代田区や中央区といった代表的なオフィス街の客足が6割前後減っているのに対して、目黒区は25%減、世田谷区は6%減にとどまっているとのこと。
飲食の場がオフィス近くから自宅近辺にシフトしたことがうかがえます。
3つめは【多人数より少人数】
1~2人での来店数が2割減なのに対して、10人以上のグループでの来店は8割以上減っています。
大阪では5人以上の外食の自粛が求められましたが、ほかの地域でもやはり大人数での会食は避ける傾向にあるようです。
たしかにサポートさせていただいているお店にも客足の回復スピードにはかなり差が出ています。
夕方早い時間からお酒を飲むことができるお店は重宝がられていますし、大人数の宴会が軒並みキャンセルになった一方で2、3人での来店が増えたお店もあります。
来客数アップの条件を上に加えるとしたら、【テイクアウトの導入】でしょうか。
テイクアウト用の容器をそろえたり持ち帰りでの劣化を考えた商品開発は大変
店内での提供が遅れるような悪影響をあたえては元も子もありませんが、入るのを躊躇していた人が気軽にお店の味を試してみることができたり、お店に集まれない常連さんが楽しめたりと新規客、既存客どちらも取り込める可能性があります。
記事は
これからの外食産業は
「ランチ」「住宅街立地」「少人数」でも
稼がなくてはならない
と締められています。
立地は簡単に変えることはできませんが、売上が戻っているお店を見るとかならずしもすべての条件がそろっている必要はないと感じます。
ただし例外なく、いまの条件に甘んじることなく新しい方法に挑戦しています。
いまからでも遅くありません。お客さんを呼び戻すためになにができるか考えてみてください