飲食店のSNS活用術|“知られてナンボ”の時代に選ばれる方法

飲食店のSNS活用術 “知られてナンボ”の時代に選ばれる方法

リアルタイム経営診断シリーズVol.5
“知られてナンボ”の時代へ!たけだ屋流「SNS販促」戦略のすすめ

悩む飲食店経営者
飲食店オーナー

「美味しい料理には自信があるのに、なかなかお客様に知ってもらえない…」

そんな悩みを抱える飲食店オーナーも多いのではないでしょうか。いまや飲食店にとってSNSは“無料で使える広告”であり、“お客様との関係を深める場”でもあります。

今回のリアルタイム経営診断シリーズでは、焼鳥店「たけだ屋」の取り組みを例に、Instagramでの魅力発信、LINEでの再来店促進、X(旧Twitter)での拡散力活用など、具体的なSNS販促の工夫をご紹介します。味と雰囲気をデジタルで伝えることで、ファンづくりと売上アップにつなげるヒントを探ってみましょう。

※この記事は実際の飲食店オーナーとの対話をもとに再構成しています。個人情報保護のため内容は一部編集しています。

登場人物紹介

書類を見る飲食店経営者
竹田さん(仮名)
個人経営の焼鳥店「たけだ屋」オーナー。開業4年目、物価上昇に悩む日々。
小松雅子
筆者:小松 雅子(税理士)
プロアクション会計事務所の飲食店専門税理士。これまでの500店超の飲食店の支援実績があり、飲食店専門税理士。現場視点と数値分析を掛け合わせたアドバイスを得意とする。

よくある悩み:「SNSを活用したいけど何をすれば良いかわからない」

■ スタートは、こんな一言から

悩む飲食店経営者
竹田さん

「LINEやインスタを使っているお店、最近よく見かけますよね。ウチも何かやりたいと思うんですが、“何をどうすればいいのか”が分からなくて…」

小松雅子
小松

「それは素晴らしい気づきです。せっかくPOS導入や顧客管理アプリでお店の“中身”を整えたのですから、次は“伝え方”の番ですね。SNSは、いわば“デジタル時代の看板”です」

なぜ今、個人店にもSNSが必要なのか?

悩む飲食店経営者
竹田さん

「正直、味には自信あるんですけど、通りがかりじゃないと見つけてもらえないですし…広告出すほどの予算もなくて…」

小松雅子
小松

「まさにその“伝えきれていない魅力”を無料で届けられるのがSNSです。特に焼鳥店のような“香り・音・熱”を伴う料理は、写真や動画で伝えることで“五感に訴える販促”になります」

悩む飲食店経営者
竹田さん

「なるほど…。じゃあ、どこから始めたらいいんでしょうか?」

SNSは3つに分けて使い分ける

SNS主な目的活用のポイント
Instagram店の雰囲気・料理の魅力を“見せる”写真・動画で“世界観”を伝える/ハッシュタグ活用
LINE公式常連・登録者への“届ける”ツール来店動機をつくる/クーポン・DMに強い
X(旧Twitter)スピードと拡散即時性・親しみ・人柄が出やすい

たけだ屋で実践!SNS販促3つの工夫

① Instagramで“来る前から食欲を刺激する”

小松雅子
小松

「竹田さん、まずはInstagramですね。“焼鳥の煙”は、立派なビジュアル資産です!」

竹田さん

「じゃあ、“焼いてるとこ”の写真とかですか?」

小松雅子
小松

「それが最高です!例えば──」

  • 「今日のおすすめ串:つくね(柚子胡椒添え)/とろける肉汁に柚子の香り。冷酒が止まりません」
  • 「雨の日でも、焼き台の前は熱いです🔥 本日、奥のカウンター空いてます」
  • 「今朝届いた朝締めの砂肝。プリプリ感、ぜひ感じてください!」(仕込み動画つき)
驚く飲食店経営者
竹田さん

「最近、“焼きの音だけ”の動画を載せたら、意外と再生数が多くてびっくりしました(笑)」

小松雅子
小松

「いいですね!“音と匂いを想像させる”ことがSNSでは強力な武器なんです」

② LINE公式アカウントで“再来店の背中を押す”

悩む飲食店経営者
竹田さん

「LINEって、何を送ればいいんですか?毎日だと嫌がられそうで…」

小松雅子
小松

「配信は月1〜2回で十分です。たとえば──」

  • 【誕生日特典】「おめでとうございます!〇月生まれのあなたに、串3本プレゼント♪」
  • 【今週限定】「大山鶏の肝、極上ロット入りました。LINE会員様限定で1本サービス」
  • 【雨の日サービス】「本日雨天につき、ご来店の方全員にドリンク1杯無料!」
竹田さん

「常連さんに“この前のLINE見たよ”って言われると、つながってる感じがして嬉しいですね」

③ SNS×リアルキャンペーンで“話題づくり”

小松雅子
小松

「お店で体験したことを、SNSで“共有したくなる仕掛け”も大切です」

  • 「#たけだ屋キャンペーン」:投稿した画面提示で焼鳥1本サービス
  • 「インスタ限定“裏メニュー”公開」:フォロワーだけにこっそりDM配信
  • 「焼き台ライブ配信」:仕込みや焼きの様子を15分だけ生配信→リアルタイムの臨場感
飲食店経営者の男性
竹田さん

「“SNSで出してる裏メニューあるんですよね?”って、週に1人は言われます(笑)」

小松雅子
小松

「それはファンが育っている証拠です。SNSは“発信”でありながら“絆を深める場”でもあるんです」


続けるためのコツと注意点

  • “映え”より“温度感”:完璧な写真より“リアルな日常”に共感が集まる
  • 週1〜2回投稿でOK:続けることが一番の差別化
  • スタッフを巻き込む:まかない紹介や“今日のひとこと”など役割を分担

まとめ:SNSは“伝えることで選ばれる”時代の接客

SNSは“お金がかからない広告”であると同時に、“お客様との関係づくりの場”でもあります。

  • 美味しさを写真と動画で見せる
  • LINEで「また来たい理由」をつくる
  • お客様と一緒に話題をつくる
解決策を見出した飲食店経営者
竹田さん

「“焼鳥が美味しい”だけじゃなくて、“店の空気が好き”って言ってくれるお客様が増えてきた気がします」

小松雅子
小松

「それは、SNSが“店の魅力”を言葉にしてくれた証ですね」


次回予告

次回は、販促や売上向上の裏で欠かせない“利益を守る仕組み”、
「原価と売価のバランス設計」=価格戦略の考え方について、たけだ屋のメニュー構成とともに掘り下げていきます。お楽しみに!

SNS販促に取り組みたい方へ

「広告費はかけられないけれど、自分のお店の魅力をもっと多くの人に知ってほしい」
「常連さんとのつながりをもっと深めたい」
そんな思いがある方は、私たちにぜひご相談ください。
あなたのお店に合った販促アイデアや、SNS導入の最初の一歩を一緒に考えていきます。

この記事を書いた人

プロアクション会計事務所

プロアクション会計事務所

のべ500店以上の飲食店を支援してきた、飲食店専門の会計事務所です。
融資支援では審査通過率100%・満額融資率98%という実績を誇り、単なる資金調達にとどまらず、立地分析、販促支援、税務シミュレーション、経営計画の策定までを一気通貫でご支援。
開業というスタートラインから、軌道に乗るまで、さらには2店舗目・3店舗目の展開までを見据えた「実行力のあるサポート」をお届けしています。